幻想館
佃喜翔,おひめさま,歌舞伎,グリム,ファンタジー,ギャラリー喜翔ろまん館,幻想館
ほぼ絹本着色日本画技法・・でも日本画家ではないかも。伊藤若冲・クラーナハ・橘小夢・仏画・歌舞伎・グリム童話・今昔物語・蔓植物が好きです 。
■おひめさま

エロスとプシュケ
ギリシャ神話より 人間の中で一番美しいと評判の王女に嫉妬した母アフロディーテの命を受け、醜い者と結ばれるよう狙った矢で自分を傷付けて、プシュケに恋をしてしまったエロス(キューピット)

人魚姫
アンデルセン人魚の姫より
真珠でできた百合のティアラと白銀に輝くベールをまとって、王女の印の8個の牡蠣をしっぽに付けた海王の末の姫君

いばら姫
麻糸を紡ぐ魔女の糸車の錘(つむ)に指を刺されて100年の眠りについたいばら姫。グリムのお話では置いてあったベッドに倒れこんだ事になっているけれど、忘れられたような塔のてっぺんの小部屋には亜麻糸を保存する黒い棺のような糸箱がふさわしいと「糸箱のいばら姫」になりました。

ラプンツェル
養母(ゴテル)の魔女に深い森の塔に閉じ込められたお日様の下で一番美しい金色の髪のラプンツェル。ある日窓から入ってきたのは魔女ではなく美しい王子・・

サンドリヨン-cendrillon-
もっともポピュラーなおひめさま、シンデレラ。グリム童話とペロー童話ではお話が違うけれど、かぼちゃの馬車に惹かれてペロー童話に拠って制作。少しはすっぱな顔つきのおひめさまになりました。

白雪姫
”雪のように白く、血のように赤く、黒檀の窓枠のように黒い子が欲しい”という王妃(魔女)の願いによって生まれた王女は願いどおりの美しい姫であった。
■グリム幻想
当サイトに掲載予定のファンタジー、東の海の孤島に住む魔女と双子の娘たちの物語「リトルイースト」の原画として制作中の作品です。

リトルイースト/西の魔女
連載途中の物語「リトルイースト」より
東の海の孤島で双子の娘を育てる魔女

リトルイースト/森へ
連載途中の物語「リトルイースト」より
大トカゲを追って暗い森へ入る姉妹

リトルイースト/アネモネ
連載途中の物語「リトルイースト」より
東の海の孤島で暮らすの双子の姉

リトルイースト/ひなげし
連載リトルイーストの双子の姉妹の妹

リトルイースト/囚われの王子
連載中の絵物語「リトル」イースト」より オオトカゲから変身する謎の王子

リトルイースト/乳母
連載中の絵物語「リトル」イースト」より
多忙な魔女に代わって双子の姉妹を育てる乳母

リトルイースト/門衛L
連載途中の物語「リトルイースト」より
城門左を守るニキ

リトルイースト/門衛R
連載中の絵物語「リトルイースト」より
城門右を守る門衛ナック
■日本のヒロイン(古の物語・歌舞伎・歴史上のヒロイン達)
不自由な時代に個性的に生きたせつなくも愛おしいヒロインを描きました

歌舞伎連作/黒塚-くろづか右双左双2枚組
「狂うとは全てから無邪気に自由になる事なのか••」との感想を持った4代目市川猿之助襲名興行での舞踊シーンをきっかけに、絵巻物風の絵を描きました。左双←右双

歌舞伎連作/黒塚左双 いとあさましき
柴を拾いに出た女の「寝間を覗くな」の言葉の逆らって覗き見した強力の見たものは••おぞましい死体の山。逃げ出した僧一行の姿を見て怒りに狂い鬼となって追う老女。僧の祈念により如意輪観音菩薩の破魔の弓で放たれた矢に射抜かれて調伏された鬼は掻き消えて、残るは主のない衣ばかり

歌舞伎連作/黒塚右双 あなうれしやのう
平安時代、父の流罪に伴い夫に捨てられ下った東北の地で独り取り残された都人の女は凄まじい孤独の中で安達ヶ原の鬼と化し人を喰らって生き延びた。偶然宿を求めた高僧の「仏に縋ればどんな罪人も救われる」の言葉に希望を見い出し、童女のように手踊りして喜びを噛み締める。

桜姫
歌舞伎「桜姫東文章」のヒロイン桜姫を描くつもりが、少し恐ろしい・・夜桜の精のような桜姫になりました。

歌舞伎連作/京鹿子娘道成寺 白拍子花子
蛇体となった清姫に釣鐘のなかで焼き殺された若僧安珍。その供養のための法要に現れた白拍子は、華やかに舞踊った後,清姫の本性を現わして再び大蛇に変身する。背景も前面も満開の桜でうめつくされた舞台は華やかでドラマチック。

野崎村/お染
新版歌祭文(しんばんうたさいもん)通称「野崎村」より 大阪の大店の油屋の娘お染は、丁稚久松に恋をする。許されない身分違いの恋に若い二人は心中へと突っ走る。16歳くらいか?実際の情死事件をもとに生まれた作品とのこと。

金閣寺/雪姫
狩野将監の娘雪姫は夫狩野直信とともに捕らえられ、松永大膳の意に従うようせまられる。縛られ桜の幹につながれた姫が降り積もる桜の花びらを着物のすそでかき集め、つま先で鼠を描くとその鼠が生きて動き出し縄を噛み切るという奇蹟が起こる。サディスティックな魅力にあふれた作品。

藤娘-ふじむすめ
舞台いっぱいの松にかかる藤の花を背景に、恋する娘ごころを踊る藤の精のような娘。

歌舞伎連作/鷺娘
寒々と雪の降り積もった池のほとりに現れた綿帽子に白無垢姿の娘・・白鷺の精・・は、
町娘の姿で浮いた恋心を踊り、やがて地獄の責めにあって息も絶え絶えとなる。

お半長右衛門/お半
「桂川連理棚(かつらがわれんりのしがらみ)」より 信濃屋の娘お半は、ふとした旅先での間違いから、隣家の帯屋長右衛門と結ばれ妊娠してしまう。14歳と45歳の許されない恋はやがて心中という結末をむかえる。

朝顔日記/深雪
武家の娘「深雪」は、蛍狩りで見初めた宮崎阿曾次郎に恋をして、数々の行き違いから盲目となって流浪する。

八百屋お七
有名な江戸のヒロイン。八百屋の娘お七は、火事の避難先の寺で見初め恋仲となった小姓吉三郎を思いつめ、逢いたい一途で、ぼや騒ぎを起こして火あぶりの刑となる。16歳との説が多いが、日本風俗史新聞によると15歳未満だと罪をまぬがれるという まわりの説得に耳をかさず15歳だと言い張って死を選んだ・・とも。

葛の葉
安倍保名に助けられた白狐は、葛の葉姫に化けて保名の嫁となり子をもうける。陰陽師として名高い安倍清明がその子。本物の姫の登場で本性が現れた狐は涙ながらに子と別れ、「恋しくばたずね来てみよ和泉なる信田の森のうらみ葛の葉」の歌を残して信田の森へと去る。

白波五人男/弁天小僧菊之助
知らざあ言って聞かせやしょう。浜の真砂と五右衛門が歌に残せし盗人の種は尽きねえ七里ヶ浜、その白波の夜働き、以前を言やあ江の島で年季勤めの児が渕、江戸の百味講の蒔銭を当に小皿の一文子、百が二百と賽銭のくすね銭せえだんだんに悪事はのぼる上の宮、岩本院で講中の枕捜しも度重なり、お手長講と札附にとうとう島を追い出され、それから若衆の美人局、ここやかしこの寺島で小耳に聞いた祖父さんの似ぬ声色で小ゆすりかたり、名さえ由縁の弁天小僧菊之助たあ、俺がことだ。(講談社歌舞伎辞典より)

播州皿屋敷/お菊
播州姫路でお家乗っ取りを企む青山鉄山は、その秘密を忠臣船瀬の妻お菊に立ち聞きされたことから、お菊の預かる家宝の皿を1枚隠しその罪をきせて惨殺。死体を井戸に投げ込むが、お菊の幽霊が夜毎、井戸に現れる。

小猿七之助/滝川
「網模様灯篭菊切/あみもようとうろのきくきり」より・・小悪党小猿七之助は大名の奥女中「滝川」を見初め屋敷の中元となる。
お使いの供をした日、落雷に気を失った滝川を落としいれ関係を持つが、女は豹変。「わたしゃ主の女房になりたいわいなあ」と駆け落ち、その後「御守殿お熊」の異名をとる悪女となる。

お夏清十郎/おなつせいじゅうろう
播州姫路の米問屋の娘お夏は、手代清十郎と恋仲となり駆け落ちするが捕らえられ、清十郎は極刑となる。これを知ったお夏は狂乱し、清十郎の面影を求めて城下をさまよう。

桜姫東文章/桜姫
無実の不義の罪で僧清玄とともに清水寺を追われた公家の息女桜姫は、尼になる決意も身分も捨ててただ愛しい人を求め、隅田川(大川)沿いを当所なくさまよう。

妹背山女庭訓/お美輪
杉酒屋の娘お三輪は七夕の夜、恋しい人の後を追って蘇我入鹿の御殿に迷い込む。女官達にいじめられた上、入鹿の妹橘姫と恋人藤原淡海との祝言を知って嫉妬に狂い「疑着の相」をあらわした町娘はそのために命を落とすこととなる。
■百花幻想
植物の精のような女性たち

アメノカガミノフネ
かわいい花を咲かせるつる植物ガガイモ(古名カガミ)の精をアメノカガミノフネに乗って種を飛ばしている少女として描きました。
大国主命の国造りを助けた少彦名命が乗って来た舟と伝わっています。

つるバラ
庭に咲かせたつる薔薇ピエール・ド・ロンサールのイメージから発想しロマンチックなひらひらの妖精に仕上げる予定が、なぜか緊縛系・・

あふちのはな-ouchinohana
妹が見しあふちの花は散りぬべし わが泣く涙いまだ干なくに (万葉集/山上憶良)
うら若い妻を亡くした大伴旅人の悲痛な心を想って山上憶良が歌った作品。 あふちの花とは高貴な薄紫色の小花をびっしりとつける栴檀〔せんだん)の木の花。

乙女花-おとめばな
夏、びっしりと生い茂った屁くそかずら(別名乙女花・早乙女花)の葉の間に、芯が赤紫の可憐な小花がたくさん咲きます。つる草に絡めとられた裸婦を空想して描いた作品です。
■1980-1996ペン画~卵黄テンペラ画
絹本着色技法以前、広告系イラストレーターの仕事の合間や子育て期に描いた作品です。特にテンペラは落書きを元に描いた作品が多く「好き」の原型が多くあることに2020年になって気付き作品リストでもあるこのギャラリーに追加しました。 ふくらみとくぼみとしわ、たわめた線と増殖文様が好き。
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オフィーリア-Ophelia
衣装は着物ですが、描いている間ずっとハムレットに捨てられて狂い沼に入水したオフィーリアを想っていました。沼の岸には野いばらがびっしりとはびこって・・・。

桜姫-さくらひめ
歌舞伎/桜姫東文章より ロットリングペンとカラーインクとピースコンプレッサーの手作業ぼかしでどこまでも細かく描いていました

漂う-ただよう
増殖文様と侵食されるフォルムと仏画に凝っていた若い頃の作品です。

道成寺清姫-どうじょうじきよひめ
道成寺縁起より 旅の若僧安珍に懸想した寡婦はどこまでも追って日高川へ・・

道成寺釣鐘-どうじょうじつりがね
釣鐘の中に匿われた安珍。大蛇と化した清姫は道成寺にたどり着く

女仙-めせん
日本画絵具を卵黄で溶く古典的テンペラ技法で描いた古い作品です

双-そう
仏像の脇侍のように同じ姿のものが左右対称にある形がとても好きです

野茨-のいばら
キャンバスに盛上胡粉・卵黄テンペラ 30S

白いつめの裸婦
麻紙に盛上胡粉・卵黄テンペラ 20M
※画像はすべて喜翔のオリジナル作品です。無断転用を禁じます。作品使用については contactページ よりお問い合わせください。
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